ドッグシッターとは?料金・使い方・選び方を解説

旅行や出張、急な入院。

どうしても家を空けなければならないとき、愛犬をどこに預けるかは飼い主さんにとって大きな悩みですよね。

ペットホテルという選択肢もありますが、「知らない場所と知らない犬に囲まれて、うちの子は耐えられるだろうか」と不安になる方も多いはずです。

そんなときに頼れるのがドッグシッターです。

ドッグシッターは、愛犬を預けに行くのではなく、シッターが自宅に来てお世話をしてくれるサービス。

住み慣れた家で、いつもの匂いといつものベッドに囲まれたまま留守番できるため、犬にかかるストレスをぐっと減らせます。

この記事では、ドッグシッターの仕事内容から料金相場、依頼までの流れ、そして「失敗しないシッターの選び方」までを、はじめての方にもわかりやすく解説します。

読み終わるころには、あなたの愛犬に合った預け方がきっと見えてくるはずです。

目次

ドッグシッターとは?自宅に来てもらう犬のお世話サービス

ドッグシッターとは、飼い主さんが不在のあいだ、自宅を訪問して愛犬のお世話を代行してくれる専門職のことです。

わかりやすく言えば「ベビーシッターの犬バージョン」。

犬は環境の変化にとても敏感な動物で、慣れない場所に長時間いると強い不安を感じます。

その点ドッグシッターなら、普段どおりの部屋で、普段どおりの生活リズムのまま過ごさせてあげられるのが最大のメリットです。

近年は「ペットの家族化」が進み、ホテルに預けるより住み慣れた家で過ごさせたいと考える飼い主さんが増えており、シッターの需要は年々高まっています。

ドッグシッターの仕事内容|何をしてくれるの?

「そもそも何をどこまでやってくれるの?」という疑問は、はじめて利用する方が必ず抱くものです。

基本となるのは食事・排泄・運動・健康チェックの4つ。

事業者によってはブラッシングや簡単なしつけ、留守中の植物への水やりまで対応してくれるところもあります。

ここでは代表的な業務を、ひとつずつ見ていきましょう。

食事・給水・トイレの世話

もっとも基本となるのが、ごはんとお水、そしてトイレのお世話です。

フードの種類・量・与える時間は、飼い主さんの指示どおりに再現してくれます。

いつものフードをいつもの器で、いつもの時間に。

これだけで犬の不安はかなり和らぎます。

お水は新しいものに取り替え、器も洗って清潔に保ってくれるのが一般的です。

トイレシートの交換や粗相の後始末はもちろん、うんちの状態を確認して体調の変化に気づいてくれるのも、プロに頼む大きな安心材料といえるでしょう。

散歩や遊びによる運動・ストレスケア

留守番中の犬にとって、いちばんつらいのは「退屈」と「さみしさ」です。

ドッグシッターは、その子の年齢や体力に合わせて散歩に連れ出したり、おもちゃで遊び相手になったりしてくれます。

運動不足の解消だけでなく、人とふれあう時間そのものがストレスケアになるという点は、とても大切なポイントです。

散歩のコースや時間、引っ張り癖への対応なども、事前の打ち合わせで細かく共有できます。

雨の日は室内での遊びに切り替えるなど、その日の状況に応じて柔軟に対応してもらえるのも心強いところですね。

投薬やシニア犬の介護に対応できる場合も

持病のある子やシニア犬の場合、「投薬をお願いできるか」は大きな関心事でしょう。

多くのドッグシッターは、飼い主さんの指示にもとづく投薬や、療養中の介護、リハビリの補助に対応しています。

寝たきりの子の体位変換や、食事の介助をお願いできるケースもあります。

ただし注意したいのは、シッターは獣医師ではないため、医療行為はできないという点です。

注射や処置といった行為は依頼できません。

一方で、動物病院への通院代行に対応している事業者は多く、飼い主さんが高齢だったり体調を崩していたりする場合には、とても頼りになる存在になります。

ペットホテルでは介助が必要な子を断られることもありますが、ドッグシッターなら相談に乗ってもらえる可能性が高いのも特徴です。

お世話後の写真付き報告

シッティングが終わると、**その日の様子をまとめた報告書(シッティングレポート)**が届きます。

ごはんを何時にどれくらい食べたか、散歩でうんちが出たか、元気に遊んでいたか。

写真や動画を添えて送ってくれる事業者が多く、外出先でも愛犬の様子をリアルタイムに近い形で知ることができます。

留守番中のわが子の笑顔が届くと、それだけで気持ちがほっとゆるみますよね。

この報告の丁寧さは、そのシッターの誠実さを測るものさしにもなります。

ペットシッターとの違いは?犬への専門性がポイント

ドッグシッターとペットシッターは、しばしば同じ意味で使われます。

厳密に区別するなら、ペットシッターは犬・猫・小動物・鳥など幅広い動物を対象とし、ドッグシッターは犬に特化しているという違いがあります。

犬専門をうたうシッターは、犬種ごとの特性や散歩時のリード操作、犬同士のすれ違い方といった実践的なスキルに長けている傾向があります。

似た職業にドッグトレーナーもありますが、こちらは主に「しつけ・訓練」を担う仕事です。

3つの違いを整理すると、次のようになります。

職種主な対象主な役割
ドッグシッター犬自宅での世話・散歩・見守り
ペットシッター犬・猫・小動物など自宅での世話全般
ドッグトレーナー犬しつけ・問題行動の改善

最近はシッターとトレーナーを兼ねる方も増えており、お世話をしながら簡単なしつけまで相談できるケースもあります。

ペットホテル・犬の保育園との違いを比較

預け先には、それぞれ得意・不得意があります。

愛犬の性格や預ける日数によって、最適な選択肢は変わります。

預け先メリットデメリット
ドッグシッター環境が変わらずストレスが少ない/送迎不要/多頭でもまとめて依頼しやすい自宅に入ってもらう必要がある/24時間の見守りではない
ペットホテル24時間スタッフがいる/トリミング等も頼める環境の変化が大きい/送迎が必要/他の犬の存在がストレスに
犬の保育園社会化や運動の機会になる/日中の預かりに強い宿泊に非対応の場合がある/他犬が苦手な子には不向き
知人・家族費用がかからない/気心が知れている責任の所在が曖昧/トラブル時に関係が気まずくなる

「環境の安定」を最優先するならドッグシッター、「常時の見守り」を重視するならペットホテル、という整理がわかりやすいでしょう。

ドッグシッターの利用がおすすめな飼い主・愛犬のケース

とくにドッグシッターが向いているのは、次のようなケースです。

・神経質で、場所見知りや人見知りをする子
・シニア犬や持病があり、投薬・介護が必要な子
・子犬でワクチンプログラムが完了しておらず、他犬と接触させたくない子
・多頭飼いで、まとめて預けると費用がかさむご家庭
・飼い主さんがケガや病気で動けず、散歩に行けない状況
・車がなく、ホテルまでの送迎が負担になるご家庭
・仕事の帰宅が遅く、日中のお留守番が長くなりがちなご家庭

ひとつでも当てはまるなら、ドッグシッターという選択肢を前向きに検討する価値があります。

ドッグシッターの料金相場はどれくらい?

気になるのはやはり費用ですよね。

ドッグシッターの料金は1回の訪問あたり2,500〜4,500円程度が一般的な相場で、そこに交通費などが加算される仕組みです。

ただし、犬のサイズや頭数、訪問時間、地域によって金額は変わります。

都市部はやや高め、地方は比較的安めという傾向もあります。

ここでは「見積もりを見て驚かない」ために、料金の中身を分解して解説します。

1回あたりの基本料金の目安(時間・訪問回数別)

まずは訪問1回あたりの基本料金です。

多くの事業者は30分・60分・90分といった時間単位でプランを設けています。

訪問時間料金の目安主な内容
30分2,000〜3,000円ごはん・お水・トイレ掃除
60分3,000〜5,000円上記+散歩・遊び
90分4,500〜6,000円上記+ブラッシング等のケア

1泊2日の旅行なら、朝と夕方の1日2回訪問が基本パターンです。

60分×2回で1日あたり6,000〜10,000円、これに交通費を加えた金額が目安になります。

週2回などの定期利用では割引が適用される事業者も多いため、継続して頼む予定がある方は必ず確認しておきましょう。

なお、大手法人は個人シッターよりやや高めですが、保険や研修体制が整っているケースが多いという違いがあります。

金額だけでなく、体制まで含めて比べるのが賢い選び方です。

追加料金が発生しやすいケース

「基本料金だけのつもりが、思ったより高くなった」という声はよく聞かれます。

追加費用が発生しやすいのは、次の4つのパターンです。

初回登録料・カウンセリング料

意外と見落とされがちなのが、初回だけかかる費用です。

初回登録料やカルテ作成料として1,000〜3,000円程度、事前カウンセリング(打ち合わせ)料として2,000〜5,000円程度が必要な事業者があります。

面談を無料としている事業者もあれば、5,000円以上かかる事業者もあるため、ここは差が大きいポイントです。

初回の総額を比べるときは、この初期費用まで含めて計算しましょう。

交通費・出張費

シッターの拠点から自宅までの距離に応じて、交通費や出張費が別途かかります。

一律数百円と定めている事業者もあれば、実費請求とする事業者もあります。

対応エリアの外側にお住まいの場合、そもそも依頼を受けてもらえないか、割高な出張費が必要になることもあります。

同じ都道府県内でも距離が離れると対象外になるケースがあるため、問い合わせの段階で住所を伝え、対応可能かどうかを確認しておくと安心です。

多頭飼い・大型犬の場合

2頭目以降は、1頭につき500〜2,000円程度の追加料金が設定されているのが一般的です。

それでも、ペットホテルに頭数分の宿泊費を払うことを考えれば、多頭飼いのご家庭ほどシッターのほうが割安になりやすい傾向があります。

また、散歩の負担が大きい大型犬は体力を要するため、小型犬より高い料金設定になっていることもあります。

早朝・深夜・年末年始などの割増

早朝や夜間の訪問には、時間外料金がかかるのが通例です。

割増率で設定する事業者もあれば、1回あたり数百円〜1,000円程度を定額で加算する事業者もあり、方式はさまざま。

ゴールデンウィークやお盆、年末年始といった繁忙期も同様に割増となる場合があります。

さらに見落としがちなのがキャンセル料です。

直前のキャンセルには料金が発生することがほとんどなので、規定は必ず事前に目を通しておきましょう。

ペットホテルと比べてどっちがお得?費用と負担で比較

ペットホテルの相場は、1泊あたり小型犬で3,000〜4,000円、大型犬で5,000〜6,000円程度。

都心部ではこれより2,000円ほど高くなることもあります。

単純な金額だけを見ると、1頭を数日預ける場合はペットホテルのほうが安く収まるケースもあります。

ただし、送迎の手間、ワクチン証明書の準備、帰宅後に犬が疲れきってしまう負担まで含めて考えると、印象は変わってきます。

比較項目ドッグシッターペットホテル
1泊あたりの費用感6,000〜10,000円+交通費3,000〜6,000円程度
2頭目以降500〜2,000円程度の追加ほぼ頭数分がかかる
送迎の手間不要必要
愛犬のストレス小さい大きくなりやすい

1頭・短期で費用を抑えたいならホテル、多頭・神経質な子・介護が必要な子ならシッター。

この基準を持っておくと、迷わず判断できるようになります。

ドッグシッターの探し方|自分に合う人を見つける方法

大切な家族を預ける相手ですから、探し方にもコツがあります。

主な方法は3つ。

それぞれの特徴を知って、組み合わせて使うのが賢いやり方です。

ペットシッター検索サイト・アプリで探す

いちばん手軽で確実なのが、ペットシッター専門の検索サイトやアプリを使う方法です。

「ドッグシッター+お住まいの市区町村」で検索してもヒットしますが、個別のホームページを1件ずつ見比べるのは骨が折れます。

その点、検索サイトならエリア・料金・対応犬種・保有資格といった条件で一覧比較ができ、口コミもまとめて確認できます。

登録されているシッターは運営側の基準を満たしていることが多く、個人ブログ経由で探すより安心感があるのも大きな利点です。

当サイト「ペットシッター プレミアムステージ」でも、全国47都道府県のペットシッターを地域別に掲載しています。

→ お住まいのエリアから探してみる

動物病院やトリミングサロンから紹介してもらう

かかりつけの動物病院やトリミングサロンに聞いてみるのも、有効な手段です。

プロの現場は横のつながりが強く、信頼できるシッターを実名で紹介してもらえることがあります。

持病のある子の場合、かかりつけ医と面識のあるシッターなら、万一のときの連携もスムーズです。

ただし紹介先が1〜2件に限られるため、比較検討がしづらいという難点もあります。

口コミ・レビューを活用して比較する

候補が絞れてきたら、口コミを必ずチェックしましょう。

見るべきは星の数だけではありません。

・報告が丁寧だったか
・急な変更やトラブルにどう対応したか
・継続して依頼している人がいるか

とくにリピーターの存在は、信頼の何よりの証拠です。

高評価ばかりでなく、低評価のレビューにどう向き合っているかまで読むと、そのシッターの人柄が見えてきます。

ドッグシッターの利用方法|問い合わせから当日までの流れ

はじめてだと「どう頼めばいいのかわからない」と身構えてしまいますよね。

実際の流れは驚くほどシンプルです。

大きく4つのステップで進みます。

STEP1 問い合わせ・見積もり依頼

気になるシッターが見つかったら、まずは問い合わせフォームやメールで連絡します。

このとき伝えておくとスムーズなのは、次の情報です。

・希望日時と訪問回数
・住所(エリア確認のため)
・犬種、年齢、体重、頭数
・持病や投薬の有無
・散歩の要否

繁忙期は数週間前に埋まってしまうため、予定が決まったらできるだけ早く動くのが鉄則です。

見積もりが届いたら、基本料金・初期費用・追加料金の内訳が明確かを必ず確認しましょう。

STEP2 事前打ち合わせ(愛犬との顔合わせ)

多くの事業者では、利用前に自宅での事前打ち合わせを行います。

ここでシッターと愛犬を実際に対面させ、15〜30分ほどふれあう時間を設けて相性を確かめます。

伝えるのは、ごはんの量や時間、散歩コース、苦手なもの、持病、かかりつけ医の連絡先など。

「うちの子はここを触られるのが嫌い」といった細かい情報ほど、当日の安心につながります。

この打ち合わせは、飼い主さん側がシッターを見極める場でもあります。

言葉づかい、時間の正確さ、犬への接し方、そして質問の的確さをよく観察してください。

STEP3 契約・鍵の受け渡し

内容に納得できたら、正式に契約を結びます。

契約書にはサービス内容・料金・キャンセル規定・事故時の対応が明記されているのが望ましい形です。

そして重要なのが自宅の鍵の受け渡しです。

タイミングや管理方法は事業者ごとに異なり、打ち合わせ時に預ける場合もあれば、当日に受け渡す場合もあります。

鍵の保管方法(施錠管理、返却時期、紛失時の対応)まで確認しておくと、より安心です。

STEP4 当日のお世話と報告受け取り

当日は、打ち合わせどおりにシッターが訪問してお世話をしてくれます。

途中や終了後には、写真付きのレポートがメールやアプリで届くのが一般的です。

体調に異変があった場合は、その場で連絡が入ります。

緊急時の連絡先と、動物病院へ搬送する際の判断基準は、事前に取り決めておきましょう。

帰宅後は、愛犬の様子や部屋の状態を確認して、気づいたことがあればフィードバックを。

次回以降のお世話がより良いものになります。

依頼前に準備しておくとスムーズなもの

当日までに、次のものをまとめて置いておくと段取りがぐんと良くなります。

・フード(日数分+予備1食)とおやつ
・食器、トイレシート、掃除用品
・リード、ハーネス、迷子札
・投薬している薬と、飲ませ方のメモ
・かかりつけ動物病院の名前・電話番号・診察券
・お気に入りのおもちゃ、毛布

必要なものを一か所にまとめ、貼り紙で説明を添えておくと、シッターが迷わず動けます。

持病がある子は、投薬スケジュールや緊急連絡先を文書にして渡しておくとさらに安心です。

信頼できるドッグシッターの選び方5つのポイント

料金の安さだけで選ぶのは、いちばん避けたい判断です。

自宅の鍵を預け、家族の命を託す相手ですから、信頼性を客観的に確認できる基準で選びましょう。

チェックすべきは次の5点です。

①動物取扱業の登録があるか必ず確認する

これはもっとも重要な項目です。

ペットシッター業を営むには、動物愛護管理法にもとづき、自治体へ「第一種動物取扱業(保管)」の登録を行うことが法律で義務づけられています。

登録した事業所は、常勤の職員のなかから動物取扱責任者を選任する必要があり、登録番号も交付されます。

ホームページや名刺に「動物取扱業登録番号」「動物取扱責任者名」が記載されているかを必ず確認してください。

記載がない、または尋ねても答えられない相手は、その時点で候補から外して構いません。

なお、動物取扱責任者は年1回以上、自治体が開催する法定研修の受講が義務づけられています。

登録があるということは、継続的に学び続けている証でもあるのです。

②資格を持っているかチェックする

ドッグシッターとして働くこと自体に、必須の国家資格はありません。

だからこそ、動物に関する資格の有無が、知識と本気度を測る手がかりになります。

以下で紹介する4つは、いずれも動物取扱責任者の選任要件のうち「資格要件」を満たすものとして、多くの自治体に認められています。

なお、獣医師や愛玩動物看護師の資格を持つシッターは、それだけで責任者の要件を満たせるうえ、医療的な知識も豊富です。

シニア犬や持病のある子を預けるなら、こうした有資格者を優先的に検討するとよいでしょう。

認定ペットシッター

一般社団法人全国ペットシッター協会が認定する資格です。

ペットシッタースクールの養成講座を受講し、認定試験に合格したうえで協会に登録することで取得できます。

通学・通信など複数のコースがあり、獣医師やベテランシッター、ドッグトレーナーなどさまざまな講師から実務的な知識を学べるのが特徴です。

ペットシッター士

NPO法人日本ペットシッター協会が認定する資格です。

通信講座、通学、カルチャースクール、オンラインライブなど学習方法の選択肢が幅広く、社会人から転身した方にも多く見られます。

動物取扱業(保管・訓練・譲受)の登録に対応した資格として、全国どこでも有効とされています。

愛玩動物飼養管理士

公益社団法人日本愛玩動物協会が運営・認定する資格で、ペット業界でもっとも広く知られた資格のひとつです。

犬や猫だけでなく、鳥や小動物の習性、動物関係法令、しつけ、栄養まで包括的に学べます。

1級・2級があり、2級は満15歳以上なら受講申込が可能。

1級は2級の資格保有者のみが受験できる仕組みです。

JKC愛犬飼育管理士

一般社団法人ジャパンケネルクラブが認定する、犬に特化した資格です。

動物愛護管理法の理念にもとづいて設けられており、多くの自治体で動物取扱業の登録要件として認められています。

全国の主要都市で講習会が開かれ、受講後の筆記試験に合格することで取得できます。

犬専門のシッターを探すなら、注目したい資格といえるでしょう。

③損害賠償保険に加入しているか

見落とされがちですが、とても重要なチェックポイントです。

散歩中の脱走、室内での事故、家財の破損。

万が一のトラブルが起きたとき、賠償責任保険に加入している事業者なら、補償を受けられます。

きちんとした事業者は、加入の有無を聞かれても明快に答えてくれます。

「保険に入っていますか」と尋ねたときの反応は、その相手のプロ意識を測るリトマス試験紙になります。

④口コミ・実績・報告の丁寧さを見る

実績年数や対応頭数の多さは、経験の裏づけです。

あわせて確認したいのが、シッティング報告のサンプル。

「元気でした」の一言で終わるのか、食事量や排泄の状態、散歩の様子まで具体的に書かれているのか。

報告の解像度は、そのままお世話の解像度を映します。

ホームページやSNSで実際のレポート例を公開しているシッターは、それだけ自信があるということでもあります。

⑤事前面談で確認したい質問リスト

打ち合わせの場では、遠慮せず質問しましょう。

・動物取扱業の登録番号を教えてください
・損害賠償保険には加入していますか
・急な体調不良のとき、どう対応してもらえますか
・鍵はどのように保管しますか
・担当者が急病の場合、代わりの方は来られますか
・キャンセル規定はどうなっていますか
・報告はどのような形式で、いつ届きますか
・初回登録料や交通費を含めた総額はいくらですか

質問に対して具体的に、はっきりと答えてくれるかどうか。

その姿勢こそが、信頼できるシッターを見分ける最大の判断材料です。

ドッグシッターを利用する際の注意点

サービスを気持ちよく利用するために、飼い主さん側にも心がけたいことがあります。

トラブルの多くは、事前のひと手間で防げるものばかりです。

注意点①繁忙期は混雑するため予約は早めに

ゴールデンウィーク、お盆、年末年始はドッグシッター業界の最繁忙期です。

希望の日時どころか、依頼そのものを断られてしまうこともあります。

予定が決まった時点で、すぐに問い合わせるのが基本です。

あわせておすすめしたいのが、いきなり長期で頼まず、まずは短時間のお試し利用をしておくこと。

環境が変わらないとはいえ、はじめて会う人が家にいれば犬は警戒します。

一度顔を合わせておくだけで、本番の緊張感はまったく違ってきます。

注意点②自宅に来てもらう場合は貴重品の管理を徹底する

シッターがお世話をするのは、基本的に犬のいる部屋と水回りだけです。

それでも、現金・通帳・貴重品は金庫や施錠できる場所にしまっておくのが賢明です。

これは相手を疑うためではなく、お互いを無用な疑いから守るためのマナーでもあります。

立ち入ってほしくない部屋があれば、はっきり伝えて施錠しておきましょう。

「ここは開けないでください」と明示することは、まったく失礼にあたりません。

「そもそも他人を家に入れるのが不安」という方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

→ ペットシッターは怖い?失敗しない選び方と注意点

注意点③愛犬の性格・持病・NG行動は細かく共有する

情報は多すぎるくらいでちょうどいい、と考えてください。

・インターホンが鳴ると興奮する
・玄関が開くと飛び出そうとする
・散歩中に自転車を怖がる
・後ろから触られるのが苦手
・特定の食材にアレルギーがある

こうした情報の共有不足が、脱走や体調不良といった事故に直結します。

書き出したメモを渡しておくと、シッターも当日確認できて助かります。

注意点④キャンセル規定とトラブル時の対応を確認しておく

天候や体調で予定が変わることは珍しくありません。

何日前から何%のキャンセル料が発生するのかを、契約前に把握しておきましょう。

同時に確認したいのが、緊急時の対応です。

「愛犬の具合が悪くなったら、誰の判断で、どの病院に連れて行くのか」。

かかりつけ医の情報と、判断を任せる範囲をあらかじめ取り決めておけば、いざというときに時間を無駄にせずに済みます。

これは、ドッグシッターの数少ない弱点である「常時の見守りができない」点を補う、いちばん現実的な備えです。

ドッグシッターに関するよくある質問

ペットシッターFAQ

最後に、利用を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。

留守番中の見守りカメラでの確認はできる?

事前に伝えておけば、対応してもらえるケースが多いです。

飼い主さんが安心できることは、シッターにとってもプラスだからです。

ただし、撮影される側のプライバシーに関わるため、「カメラを設置している」と必ず事前に伝えるのがマナー。

無断での録画はトラブルのもとになります。

伝えたうえで難色を示す相手であれば、その反応自体が判断材料になります。

どのくらい前から予約すればいい?

通常期であれば1〜2週間前、繁忙期は1〜2か月前が目安です。

はじめて依頼する場合は事前打ち合わせの日程調整も必要になるため、さらに1週間ほど余裕を持たせておくと安心できます。

急なご不幸や入院など、どうしても直前になるケースもあります。

その場合も、まずは問い合わせてみてください。

当日対応や緊急対応に応じてくれる事業者も存在します。

お泊まり(宿泊)対応もお願いできる?

事業者によって対応が分かれます。

一般的なドッグシッターは1日1〜3回の訪問型で、泊まり込みではありません。

一方で、「お泊まりシッティング」として自宅に滞在してくれるプランを用意している事業者もあります。

分離不安が強い子や、長時間ひとりにできない子には、こちらが向いています。

料金は1泊あたり15,000〜30,000円程度が目安で、事業者による幅が非常に大きい点は要注意。

訪問型よりは高くなりますが、24時間そばにいてもらえる安心感は代えがたいものです。

補足:ドッグシッターになるには?資格や求人の条件

「自分もやってみたい」と考えている方のために、簡単に触れておきます。

ペットシッター会社に雇われて働くだけなら、特別な資格は必須ではありません。

事業所が第一種動物取扱業の登録をしていれば、スタッフ個人の資格は問われないことが多く、未経験から始める方もいます。

ただし独立開業する場合は話がまったく別です。

自身で第一種動物取扱業(保管)の登録を行い、動物取扱責任者を置く必要があります。

2020年6月の法改正で、この動物取扱責任者の要件は大きく厳格化されました。

現在は次の4つのいずれかを満たす必要があります。

  1. 獣医師の免許を持っている
  2. 愛玩動物看護師の免許を持っている
  3. 半年以上の実務経験(常勤)+所定の学校等の卒業
  4. 半年以上の実務経験(常勤)+所定の団体の資格取得

ポイントは、3と4が「かつ」の条件だという点です。

かつてのように資格を取得しただけでは責任者になれません。

さらに実務経験は常勤での勤務が原則で、アルバイト勤務は認められないのが基本です。

**「まず勤めて経験を積み、並行して資格を取る」**というのが、現在の標準的なルートといえるでしょう。

収入面は働き方によって大きく変わり、勤務の場合は年収200万〜300万円程度が目安とされています。

独立後は依頼数次第で伸ばせる一方、収入が不安定になりやすい側面もあります。

大切な家族を預かる仕事ですから、責任感と観察力、そして飼い主さんとの丁寧なコミュニケーションが何より求められる職業です。

なお、実務経験の定義や認められる資格の範囲は自治体ごとに運用が異なります。

開業を具体的に検討する際は、必ずお住まいの自治体の動物愛護相談センター等に確認してください。

近くのドッグシッターは「ペットシッター プレミアムステージ」で探せる

ここまで読んで、「うちの子にはシッターが合いそう」と感じた方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、自分の住むエリアで、条件に合うシッターをゼロから探すのは大変です。

検索してもヒットするのは個人サイトばかりで、どこを信じていいのか判断がつかない。

そんなときに使っていただきたいのが、**ペットシッター検索サイト「ペットシッター プレミアムステージ」**です。

全国47都道府県のペットシッター店舗を地域ごとに掲載しており、店舗プロフィールや対応サービス、利用料金といった詳細情報を見ながら比較・検討できます。

▶ お近くのペットシッターを探す|ペットシッター プレミアムステージ

掲載シッターは全店舗オーナーと面談済みだから安心

検索サイトはたくさんありますが、プレミアムステージがほかと違うのは掲載までのハードルです。

身元が確かで、規定の研修を修了したペットシッターだけを掲載。しかも全ての店舗オーナーと面談を行ったうえで掲載しています。 

この記事でお伝えしてきた「動物取扱業の登録があるか」「資格を持っているか」「損害賠償保険に入っているか」。

その一次チェックを、サイト側があらかじめ済ませてくれているということです。

はじめてシッターを頼む方ほど、この安心感は大きな意味を持ちます。

もちろん最終的に選ぶのは飼い主さんご自身ですから、掲載情報を見比べながら、愛犬にいちばん合いそうな一軒を選んでください。

地域を絞り込んで、気になる店舗にそのまま相談できる

使い方はとてもシンプルです。

お住まいの都道府県から絞り込むだけで、近くの店舗一覧が表示されます。

各店舗によって理念やオーナー・シッターの紹介、サービス内容や料金には個性があるため、詳細を確認しながら希望に近いところを選べます。

気になる店舗が見つかったら、そのまま直接ご連絡ください。

電話・メール・LINEなどで、事前打ち合わせの日時を決めていく流れになります。 

「まだ日程は決まっていないけれど、料金だけ知りたい」

「シニアで持病がある子でも見てもらえますか」

そんな相談だけのお問い合わせでもまったく問題ありません。

検索の利用は無料です。

旅行や出張の予定が見えてきたら、繁忙期に埋まってしまう前に、まずは近くのシッターを覗いてみてくださいね。

▶ エリアからペットシッターを探す|ペットシッター プレミアムステージ

まとめ:ドッグシッターとは愛犬にやさしい預け方

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

・ドッグシッターは、自宅を訪問して愛犬のお世話をしてくれるサービス
・住み慣れた環境で過ごせるため、犬にかかるストレスがとても小さい
・料金相場は1回の訪問あたり2,500〜4,500円程度、初回登録料や交通費、割増料金は別途かかる
・多頭飼い・シニア犬・場所見知りする子には、とくに向いている
・選ぶときは、動物取扱業の登録・資格・損害賠償保険の3点を必ず確認
・繁忙期は早めの予約を。事前のお試し利用がおすすめ
・愛犬の情報は細かく共有し、緊急時の対応を取り決めておく

愛犬を預けることに、罪悪感を覚える必要はありません。

いつもの家で、いつものごはんを食べて、いつもの散歩コースを歩く。

ドッグシッターは、そんな「変わらない毎日」を守りながら、飼い主さんの外出を支えてくれる存在です。

これまで気が気でなかったお出かけも、きっと安心して楽しめるようになるはずです。

まずはお近くのドッグシッターを探して、気軽に相談してみてくださいね。

この記事を書いた人

佐藤弘幸

Written by

佐藤弘幸

アイノス本部代表。日本最大手のペットシッターフランチャイズの最高責任者の経験を経て、
ペットシッターに関する記事執筆を担当。
自身も柴犬やキンクマと暮らした経験から、飼い主目線での情報発信を心がけています。
保有資格:ペットシッター士