うさぎのお世話完全ガイド|1日の手順と頻度の目安

うさぎを迎えたあと、多くの飼い主さんがつまずくのは「毎日、何をどこまでやればいいのか」という点です。

牧草を足して水を替えるだけで足りるのか、掃除はどのくらいの頻度が必要なのか、判断に迷う場面は少なくありません。

お世話の内容がはっきりしないままだと、やり過ぎて負担になることもあれば、必要なケアが抜け落ちてしまうこともあります。

この記事では、毎日のお世話を朝と夜に分けて手順で整理し、そこに週1回・月1回・年1〜2回で加わる作業を重ねていきます。

数値は公益社団法人日本動物福祉協会が公開している「ウサギの飼養管理基準」を土台にしました。

飼育本やブログで見かける数字とは少し違う部分もあるので、その点も併せてお伝えします。

お世話にかかる時間の見通しが立てば、うさぎとの暮らしはぐっと計画しやすくなります。

旅行や出張で家を空けるときの備えについても、最後のほうで触れていきます。

目次

うさぎのお世話は1日どのくらい時間がかかる?

時計と、うさぎのお世話にかかる時間の目安

先に全体の見通しをお伝えすると、うさぎの毎日のお世話は朝と夜の2回に分けて、合計で20〜30分ほどが目安になります。

犬のように毎日の散歩が必要なわけではないため、まとまった時間をわざわざ確保しなくても、朝の支度と帰宅後の流れに組み込む形で続けられます。

ただし「短時間で済む」ことと「手を抜いていい」ことは別で、うさぎは体調の変化を隠すのが得意な動物なので、その短い時間のなかに観察をきちんと組み込んでおく必要があります。

朝と夜の2回で合計20〜30分が目安

この20〜30分という時間は、飼育情報で紹介されている朝と夜の所要時間を合わせた目安です。

朝は牧草と水の入れ替え、トイレの掃除、そして体の様子を見る健康チェックまでで、15分前後を見ておくと落ち着いて終えられます。

夜は前の晩から減った量の確認とごはんの追加、そして部屋のなかで運動させるあいだの見守りが中心になり、作業そのものは10分ほどで済みます。

ただし部屋のなかを自由に歩かせる時間は、これとは別に1〜2時間とるという飼い主さんが多く、ここがお世話全体でもっとも時間を使う部分になります。

この時間はつきっきりで見張る必要はなく、同じ部屋で自分の用事をしながら視界に入れておけば十分なので、在宅で仕事をしている方なら休憩に合わせて出しておくという進め方もできます。

うさぎが慣れてくると自分でケージに戻るようになるため、終わりの時間で苦労する場面も少なくなっていきます。

給餌と給水は「最低1日2回」が基準

「1日1回まとめて」で済ませたくなりますが、これは避けたい進め方です。

飼養管理基準には、給餌給水は最低1日2回行うと明記されています。

給餌給水(干し草の入れ替え、水の入れ替え等々)は最低一日二回行う

— 公益社団法人日本動物福祉協会「ウサギの飼養管理基準」

うさぎは常に牧草を食べ続けることで消化を動かしている動物です。

牧草が切れている時間ができると、消化の動きが止まりやすくなります。

水も同じで、飲み口が詰まっていたり水が古くなっていたりすると、飲む量が落ちてしまいます。

朝と夜の2回に分ける理由は、時間の都合ではなくうさぎの体のしくみに合わせるためだと考えてください。

週1回・月1回・年1〜2回で増える作業

毎日のお世話に加えて決まった間隔で必要になる作業があるので、全体像を先に置いておきます。

頻度主な作業
毎日(朝・夜)牧草とペレットの補充、水の交換、トイレ掃除、健康チェック、部屋での運動
週1回以上前歯と爪のチェック、ケージの水洗い、体重の測定
週1〜2回(換毛期は毎日)ブラッシング
1〜2か月に1回爪切り
年1〜2回健康診断

こう並べると多く見えますが、毎日やるのは上の1行だけです。

週単位・月単位の作業は「曜日を決めてしまう」と抜けにくくなります。

たとえば日曜日の朝にケージを水洗いして、そのついでに体重を測り、前歯と爪を見る、という組み方です。

うさぎは明け方と夕方に活発になる

うさぎは薄明薄暮性といって、明け方と夕方に活発になる性質を持っています(アニコム損保「うさぎとの暮らし大百科」)。

昼間に寝ていることが多いのは、体調が悪いからではありません。

この性質を知っておくと、お世話の時間帯を決めやすくなります。

ごはんと運動は、うさぎが動きたくなる朝と夕方に合わせるほうが自然です。

反対に、昼間にケージから出して遊ばせようとしても、あまり動かないことがあります。

うさぎの活動時間に人の生活を少し寄せることが、ストレスを減らす近道になります。

お世話の時間は毎日そろえたほうがよい

うさぎは変化に敏感な動物なので、ごはんと掃除の時間が日によって大きくずれると、それ自体が落ち着かない要因になってしまいます。

平日と休日で起きる時間が違う場合でも、ごはんの時間は前後1時間くらいの幅に収めることを目安にしておくと、生活のリズムが崩れにくくなります。

休日に遅く起きた日は、朝のお世話をまとめて昼に回すのではなく、いつもの時間に牧草と水だけ入れ替えてから二度寝するという形にすると、うさぎ側の負担を小さく抑えられます。

夜の部屋んぽも時間が決まっているとうさぎ自身がその時間を待つようになり、ケージから出す前に落ち着かなくなる様子が、そのまま合図として分かるようになります。

家族と暮らしている場合は誰がどの作業を担当するかを決めておくと、二重に与えてしまう食べ過ぎや、逆に誰もやっていない抜け漏れを防げます。

毎日のお世話①朝にやること

切り株の上でこちらを見上げるうさぎ

朝のお世話は、前の晩から朝までのあいだにうさぎがどう過ごしたかを確かめる時間でもあるため、手順を決めておくと慌ただしい朝でも抜けが出にくくなります。

ここでは牧草、水、トイレ、健康チェックの順に、実際にやることを見ていきます。

牧草の入れ替えとペレットの補充

朝いちばんにやることは牧草の入れ替えで、前の晩に入れた牧草には食べ残しのほかに糞や尿がかかっていることがあるため、古いものは取り除いて新しいものに替えてください。

このとき「どのくらい食べたか」を目で見て覚えておくと、後の健康チェックでそのまま判断材料として使えます。

牧草は食事の大部分を占める

うさぎの食事の中心は牧草で、飼養管理基準では新鮮な野菜、うさぎ用ペレット、干し草をバランスよく与えるようにと示されています。

飼育の現場では牧草を食事全体の8割前後とし、残りをペレットで補う組み方が広く採られており、牧草をよく食べているうさぎは歯と消化の両方が動いている状態だと判断できます。

うさぎの歯は生涯伸び続けるため、繊維の多い牧草をかむ動作そのものが歯の伸びすぎを防ぐ働きをしており、牧草を切らさないことが毎日のお世話でいちばん優先したい点になります。

ペレットは量を決めて与える

ペレットは栄養がぎゅっと詰まっているので、欲しがるだけ与えると食べ過ぎになり、満腹になったうさぎが牧草を食べなくなって歯と消化の両方に影響が出ます。

そのため1日に与える量をあらかじめ決めて、朝と夜に分けるやり方が扱いやすく、食べ残しの有無も判断しやすくなります。

適量は体重や年齢、製品によって変わるためパッケージの表示を基準にし、判断に迷うときは健康診断のタイミングで動物病院に相談すると具体的な量を教えてもらえます。

給水ボトルの水交換と飲み口の洗浄

水は毎朝新しいものに替えますが、見落としやすいのが飲み口の洗浄で、飼養管理基準にも給水ボトルを使う場合は頻繁に洗浄するようにと書かれています。

飲み口の内側には水あかや牧草のかけらが少しずつたまり、詰まってしまうとうさぎが飲もうとしても水が出てこない状態になります。

水を替えるときに指で押して、きちんと水が落ちてくるかを毎回確かめてください。

皿で与えている場合は糞や牧草が入りやすいため、ボトルよりも頻繁な交換が必要になります。

トイレと床材の交換

うさぎはトイレを覚える動物で決まった場所に排泄することが多いので、砂やシーツは汚れた部分を毎日取り替えていきます。

尿は放っておくと固まってにおいも強くなりますが、問題は見た目やにおいだけではありません。

うさぎは肺が小さく、アンモニアのにおいが体の負担になります。

飼養管理基準にも、トイレのアンモニア臭や換気の悪い場所のほこりに気をつけるようにと明記されているため、「掃除は見た目のため」ではなく呼吸器を守るためのお世話だと捉えると優先度が上がります。

床材についても、濡れている部分があればその日のうちに交換し、湿ったまま放置しないようにしてください。

健康チェックで見る場所

朝のお世話の最後に体の様子を確認しますが、見る場所を決めておけば慣れれば1〜2分で終わります。

食欲と食べた量

前の晩に入れた牧草とペレットがどのくらい減っているかを見ます。

食欲の低下は、うさぎの体調不良でもっとも早く出るサインです。

「いつもより明らかに残っている」と感じたら、その日は他の様子も合わせて注意して見てください。

糞の大きさと数

トイレを掃除するときに、大きさ、数、形の3点から糞の状態を確認します。

糞が小さくなっている、数が少ない、つながっているといった変化は、消化の動きが落ちているおそれを示すため、いつもの状態を知っておくことが変化に気づく前提になります。

目・鼻・耳・お尻まわり

目が赤くないか目やにが出ていないか、鼻水やくしゃみがないかを順に確認します。

耳の内側が汚れていないか、お尻のまわりに糞が付いていないかも大切な点で、お尻の汚れを放っておくと皮膚のトラブルにつながることがあります。

飼養管理基準でも、後半身に汚れがこびりつくと虫が寄る問題が起きると指摘されています。

毎日のお世話②夜にやること

床に体を伸ばして寝そべるうさぎ

夜のお世話は、朝に入れたものがどう減ったかを確かめる時間であり、同時にうさぎが活発になる時間帯にあたるため、運動と組み合わせると流れよく進みます。

日中は寝ていることが多いうさぎが動き出すのはこの時間帯なので、一日のうちでもっとも様子を観察しやすいタイミングでもあります。

食べ方や動き方に前日との違いがないかを、この時間に合わせて見ておくと変化に気づきやすくなります。

食べ残しの確認とごはんの追加

まず牧草と水の残りを見て、朝に入れた牧草がほとんど減っていない日は、体調を疑う手がかりとして覚えておきます。

朝と夜で「減り方」を比べる習慣をつけると、変化に早く気づけます。

牧草を足し、ペレットの残りを与えるのはこのタイミングです。

野菜を与えている場合は、しなびたものが残っていないか確認して取り除いてください。

生ものは傷みやすいので、食べ残しを翌朝まで置かないことが基本です。

部屋んぽで運動させる

ケージから出して部屋のなかを歩かせる時間を、部屋んぽと呼びます。

飼養管理基準には、ジャンプや八の字に走るといった自然な運動の欲求を満たす空間を用意するようにと書かれています。

時間の長さについて基準に記載はありませんが、飼育情報では1〜2時間を目安とする例が多く見られます。

出す前に、床のコード類、観葉植物、口に入る大きさの小物を片づけてください。

うさぎは何でもかじる習性があるので、電気コードは咬んで感電するおそれがあります。

かじられて困るものは、そもそも届かない場所へ移すのが確実です。

家具のすき間に入り込んで出られなくなることもあるため、入られたくない場所は柵でふさいでおきます。

かじり木とおもちゃの点検

部屋んぽが終わったらケージのなかを整え、かじり木が小さくなっていないか、おもちゃが割れていないかを見てください。

飼養管理基準では、木材などの自然素材でかじられても安心なおもちゃを使うよう示されています。

小さく割れたプラスチックは飲み込むおそれがあるので、傷んだものは取り替えます。

かじる、穴を掘るといった行動を満たす工夫も勧められています。

牧草を詰めた箱や、掘れる素材を入れた容器を置くと、退屈しにくくなります。

夜のお世話の順番を決めておく

夜のお世話は、帰宅後の疲れている時間帯に重なることが多いため、順番を固定しておくと迷わずに終えられます。

おすすめの流れは、残った牧草と水の量を確認してから部屋んぽに出し、そのあいだにケージの掃除とごはんの準備を済ませ、最後にケージへ戻して片づけるという組み方です。

うさぎを出しているあいだにケージの作業を進めてしまえば、全体の所要時間はほとんど増えません。

ケージから出すときは扉を開けて自分から出てくるのを待つほうが、抱き上げて運ぶよりうさぎの負担が軽くなります。

戻すときも同じで、牧草やおやつをケージに置いておくと、自分から帰る習慣がつきやすくなります。

追いかけて捕まえる形が続くと、部屋んぽの終わりが嫌な出来事として覚えられてしまうことがあります。

翌朝に持ち越さないもの

夜のうちに片づけておきたいものを整理しておくと、翌朝が楽になります。

夜のうちに済ませたいこと理由
野菜や果物の食べ残しを取り除く生ものは傷みやすく、そのまま置くと衛生面の負担になる
濡れた床材を交換する湿ったままだと、うさぎが苦手な湿気の原因になる
部屋んぽで散らかった糞や毛を掃く翌朝の掃除がまとまって重くならない
給水ボトルの水位を確認する夜のうちに空になると、朝まで飲めない時間ができる

特に給水ボトルの水位は、寝る前にもう一度見ておくと安心です。

朝までの時間は長く、うさぎが水を飲めない状態が続くと消化の動きにも影響します。

週1回・月1回のお世話

ブラッシング用のブラシとお手入れの道具

毎日のお世話が回りはじめたら、次は週単位・月単位のケアです。

ここは抜けやすいので、曜日を決めて固定してしまうことをおすすめします。

前歯と爪は週1回以上チェックする

毎日のお世話のなかで見落とされやすいのがこの項目で、飼養管理基準にはっきりとこう書かれています。

前歯と爪は伸びやすいため、週一回以上はチェックすること。

— 公益社団法人日本動物福祉協会「ウサギの飼養管理基準」

前歯が伸びすぎると、かみ合わせがずれて食べにくくなります。

食べられなくなること自体が、うさぎにとって重い問題になります。

爪も伸びると、床材に引っかかって折れたり、体を傷つけたりすることがあります。

チェックと爪切りは頻度が違う

ここで混同しやすいのが「見る頻度」と「切る頻度」です。

飼育情報では爪切りを1〜2か月に1回とするものが多く、実際その程度の間隔で足りることが多いです。

一方でチェックは週1回以上が基準です。

伸び方には個体差があり、床材や運動量によっても変わります。

「先月切ったから大丈夫」と考えず、毎週見て、伸びていたら切るという順番にしてください。

爪切りが難しいと感じる場合は、動物病院やうさぎ専門店で対応してもらえます。

うさぎは骨の中が空洞で骨折しやすいため、暴れるのを押さえつけて切るのは避けたほうが安全です。

ケージとトイレの水洗い

週に1回はケージとトイレを水洗いします。毎日の拭き取りでは落ちない尿の成分が、少しずつ固まってたまっていきます。

固まった尿はにおいの元になり、放置すると落ちにくくなります。

丸洗いしたあとはよく乾かしてから戻し、湿ったまま使ってうさぎが苦手な湿気の原因をつくらないようにしてください。

ブラッシング|換毛期は頻度を上げる

飼養管理基準には被毛の手入れが必要だと書かれていますが、頻度までは示されていません。

飼育情報では短毛の品種で週1〜2回、長毛の品種は毎日を目安とする例が多く、毛がもつれやすい品種ほど頻度を上げる形になります。

ブラッシングの目的は見た目を整えることだけではありません。

うさぎは毛玉を吐き出すことができないため、飲み込んだ毛が消化管に詰まるおそれがあります。

抜け毛を先に取ってしまうことが、この予防につながります。

体重を測って変化を記録する

週に1回、曜日と時間をそろえて体重を測ってください。キッチンスケールに箱を載せ、その中に入れてもらう方法が扱いやすいです。

体重は、見た目では気づけない変化を数字で示してくれます。

毛が多いうさぎは、痩せてきても外から分かりにくいためです。

記録は手帳でもスマートフォンのメモでも構わず、動物病院に相談するとき推移が分かる記録があると説明がぐっと早くなります。

年1〜2回は健康診断を受ける

うさぎは体調の悪さを隠すため、症状が出た時点で進んでいることがあります。

飼育情報では年1〜2回の健康診断を、元気なうちから受けておくことが勧められています。

うさぎを診られる動物病院は犬猫より少ないので、迎えたら先に探しておくと安心です。

夜間や休日に対応しているか、どのくらいの距離かも合わせて確認しておいてください。

週1回の作業をまとめて済ませる手順

週単位の作業は別々の日に散らすより、曜日を決めてまとめて済ませたほうが定着します。

おすすめの順番は、うさぎを部屋んぽに出してケージを空にしてから、ケージとトイレを水洗いして乾かし、そのあいだに体重を測って前歯と爪を見るという流れです。

ケージを乾かす時間が必要になるため、部屋んぽの時間と重ねてしまうと待ち時間が無駄になりません。

体重を測ったらその場で記録し、前歯と爪を見て伸びていれば爪切りまで済ませると、月単位の作業も自然に片づいていきます。

ブラッシングは体を触る作業なので、爪や歯のチェックと同じタイミングにまとめると、うさぎを何度も捕まえる必要がなくなります。

慣れてくればこの一連の作業は20〜30分ほどで終わり、毎日のお世話に上乗せする負担としては大きくありません。

温度と湿度の管理

うさぎのお世話で見落とされやすいのが部屋の環境で、うさぎは暑さと湿気に弱く、体温の調節が得意ではありません。

汗をかけない体のつくりをしているため、エアコンの設定ひとつが体調を左右することもあり、毎日の給餌や掃除と同じくらい重要な管理項目になります。

温度は約19〜26℃を目安にする

飼養管理基準では、温度についてこう示されています。

温度は約19−26度の範囲に保つことが理想

— 公益社団法人日本動物福祉協会「ウサギの飼養管理基準」

飼育情報では「18〜24℃」「25℃以下が理想」といった数字も見かけます。

基準の上限は26℃なので、25℃を絶対の上限と考える必要はありません。

ただし28℃を超えると体温の調節が難しくなるといわれ、30℃に近づくほど危険が増します。

夏に留守番させるなら、エアコンをつけたまま出かける判断が現実的です。

温度計はケージと同じ高さに置いてください。人が立って感じる温度と、床に近いケージの周辺の温度は違います。

湿度は50%前後に保つ

温度と同じくらい大切なのが湿度ですが、これに触れている飼育記事はあまり多くありません。

ウサギは湿気に弱いため湿度は50%前後にする

— 公益社団法人日本動物福祉協会「ウサギの飼養管理基準」

梅雨の時期は、温度が高くなくても湿度で体調を崩すことがあります。

エアコンの除湿機能を使うか除湿器を併用し、牧草も湿気を吸うとカビが出やすくなるため保管場所にも気をつけたいところです。

夏にやること

夏のお世話は、暑さ対策が中心になります。

  • エアコンで室温を保つ(留守中もつけたままにする)
  • ケージを窓ぎわや直射日光の当たる場所から離す
  • ひんやりする素材のボードをケージに入れる
  • 水が減っているかを、いつもより気にして確認する

うさぎは汗をかいて体温を下げることができず、耳の血管から熱を逃がしていますが、それだけでは追いつかない環境になると危険です。

耳が熱い、呼吸が速い、横になったまま動かないといった様子が見えたら、すぐに動物病院へ相談してください。

冬にやること

冬のお世話では、寒さと乾燥の両方に気をつけます。

  • ケージの一部にペット用のヒーターを入れる
  • 窓ぎわの冷気が直接当たらない位置に移す
  • 毛布などでケージの一部を覆い、暖かい場所と涼しい場所をつくる

ヒーターは全面に敷かず、暑いと感じたら逃げられる場所を残すことが大切で、うさぎ自身が快適な場所を選べる状態にしておきます。

換毛期の抜け毛対策

うさぎは年に数回、毛が大きく生え替わる換毛期を迎え、この時期は抜け毛が増えて飲み込む量も増えます。

換毛期はブラッシングの頻度を上げ、毎日かけても構いません。

牧草をよく食べさせて水分を十分にとらせることも、この時期はいつも以上に意識したい点になります。

温度計と湿度計はケージの高さに置く

環境の管理でつまずきやすいのは、測る場所を間違えているケースです。

エアコンのリモコンに表示される温度は部屋の上のほうを基準にしていることが多く、床に近いケージの周辺とは数℃の差が出ることがあります。

温度計と湿度計は、うさぎが過ごしているケージと同じ高さに置いて確認してください。

夏は床の近くのほうが涼しく、冬は逆に床の近くが冷えるため、季節によってずれる方向も変わります。

窓ぎわに置いている場合は、朝と昼で日射しの当たり方が変わり、短時間で室温が上がることにも注意が必要です。

留守中の温度が気になるときは、記録の残るタイプの温湿度計を使うと、帰宅後に何度まで上がったかを確認できます。

うさぎのお世話でやってはいけないこと

やることと同じくらい、やらないことをはっきりさせておくと迷う場面が減るため、ここでは飼養管理基準で明確に禁じられている内容を中心にまとめます。

人間の食べ物を与える

飼養管理基準には、パンやクッキーなど人間の食べ物は絶対に与えないと書かれており、これは強い表現で示されている数少ない項目のひとつです。

かわいくてつい分けてあげたくなる場面はありますが、砂糖や小麦を含む食べ物はうさぎの消化のしくみに合わず、消化管の環境を乱すおそれがあります。

おやつを与えたいときは、うさぎ用として売られているものを選び、量も少しにとどめてください。

与えてはいけない野菜・果物を与える

「野菜なら安心」とは限らず、基準では次のようなものに注意するよう示されています。

避けたいもの例
シュウ酸が多い野菜ホウレンソウ
炭水化物の多いものイモ類
豆類生の大豆
柑橘類みかん、オレンジなど

野菜や果物は主食ではなく、あくまで少量にとどめてください。

新しいものを与えるときは一度に量を増やさず、糞の状態を見ながら進めると安全です。

生ものは常に新鮮で清潔なものを与えるという点も基準に含まれています。

犬用の駆除薬を使う

これは事故につながりやすいため、特に注意したい項目です。

ノミダニなどの寄生虫が付かないようにする、が犬用に用いられている一般の駆除薬はウサギに有害である

— 公益社団法人日本動物福祉協会「ウサギの飼養管理基準」

犬や猫と一緒に飼っている家庭では、同じ薬を使い回さないでください。

寄生虫の対策が必要なときは、うさぎを診られる動物病院で相談してください。

抱っこを無理に続ける

うさぎは抱き上げられることを得意としない動物です。

骨の中が空洞のため、犬や猫より骨折しやすいという特徴があります。

暴れているのを押さえつけると、飛び跳ねた勢いで骨や背中を痛めることがあります。

基準にも「非常に怖がりなため、罵声や罰を与えてはならない」と書かれています。

抱っこは爪切りや健康チェックで必要な範囲にとどめ、短く済ませることを心がけてください。

大きな音や強いにおいの近くで飼う

うさぎは音とにおいに敏感なため、テレビの前、玄関のすぐ横、スピーカーの近くは落ち着いて過ごせない場所になります。

芳香剤やアロマの強いにおいも避けてください。

ケージは人の動きが少なく、風が直接当たらない静かな場所に置くのが基本です。

部屋んぽ中の事故を防ぐ

やってはいけないことのなかで、実際の事故につながりやすいのが部屋んぽ中の管理です。

うさぎは好奇心が強く、かじる習性と穴を掘る習性を持っているため、人の生活空間には危険なものが数多くあります。

危険なもの起こりうること対策
電気コード・充電ケーブルかじって感電する、断線するカバーをかけるか、届かない位置へ移す
観葉植物種類によっては中毒を起こす部屋んぽの範囲から出す
家具のすき間・家電の裏入り込んで出られなくなる柵やクッションでふさぐ
ビニール袋・ゴム・小さな部品飲み込んで消化管に詰まる床に置かない習慣をつける
ソファやベッドからの飛び降り着地の失敗で骨折する高い場所に上がらせない

うさぎが立ち上がって届く高さまでを、片づけの範囲と考えてください。

床に置いていないつもりでも、テーブルの脚に沿って垂れているコードは簡単に届いてしまいます。

部屋んぽを始める前に、うさぎと同じ目線までしゃがんで部屋を見渡すと、見落としに気づきやすくなります。

掃除で使う洗剤にも気をつける

ケージやトイレを洗うとき、人の生活で使う洗剤をそのまま使ってよいか迷う場面があります。

うさぎは床や物をなめる習性があるため、洗剤の成分が残らないようすすぎを十分に行ってください。

塩素系の漂白剤や強い香りのついた洗剤は、うさぎの小さな肺に負担をかけるおそれがあるため、使うとしてもよく乾かしてから戻すことが必要です。

固まった尿を落とすときは、酢を薄めたお湯につけておくと落ちやすくなり、成分も残りにくくなります。

迷ったときは、ペット用として売られている洗浄剤を選ぶほうが判断が簡単です。

見逃したくないサイン|ストレスと体調不良

毎日のお世話には、変化に気づくという役割もあります。

うさぎは弱っている様子を見せないため、飼い主が先に気づくしかありません。

野生では弱みを見せることが命に関わるため、体調が悪くても普段どおりに振る舞う性質が残っており、ここでは覚えておきたいサインを整理します。

ストレスが出ているときの様子

飼養管理基準では、ストレスの徴候として次の状態が挙げられています。

  • 無気力になる
  • 攻撃的になる
  • 呼吸が荒い
  • 落ち着かない
  • 同じところをくるくる回る(旋回運動)
  • 給水ボトルなどを噛む

これらは「性格」ではなく、環境に問題があるという合図として受け取ってください。

音、におい、温度、ケージの置き場所、触られる回数を順に見直すと原因が絞れます。

引っ越しや家族構成の変化のあとに出ることもあります。

うっ滞に気をつける

うさぎでもっとも警戒される状態が、消化管の動きが止まるうっ滞です。

うさぎは毛玉などを吐き出すことができないため、消化管が詰まりやすいという体のつくりをしています。

基準では、その予防として食物繊維と水分を十分に与えることが示されています。

つまり牧草をしっかり食べさせ、水を飲める状態を保つことが、そのまま予防になります。

次のような様子が見えたら、うっ滞を疑う手がかりになります。

見るところ気になる状態
食欲牧草を食べない、ペレットも残す
糞小さい、少ない、出ていない
姿勢うずくまって動かない、体を伸ばして横になる
おなか触ると張っている、痛がる
歯ぎしり痛みをこらえるように鳴らす

糞が出ていない状態は、様子見をしてよい段階ではありません。

動物病院に相談する目安

受診するかどうか判断に迷ったときの目安を挙げておきます。

  • 半日以上、牧草をまったく食べていない
  • 糞が出ていない、または明らかに小さい
  • 呼吸が速い、耳が熱い(夏)
  • 体を丸めたまま動かない
  • 出血、麻痺、痙攣がある

ひとつでも当てはまるなら、その日のうちに動物病院へ連絡してください。

うさぎは体が小さく悪化までの時間も短いため、早い段階で相談できたかどうかが結果を左右します。

なお、この記事の内容は一般的なお世話の考え方であり、診断や治療の判断は獣医師に委ねてください。

かかりつけの動物病院を先に決めておく

体調を崩してから病院を探し始めると、うさぎを診られる病院が近くにあるかどうかで時間を失うことになります。

うさぎは犬や猫と体のつくりが違い、使える薬も異なるため、エキゾチックアニマルに対応している動物病院を、迎えた時点で調べておくことが備えになります。

確認しておきたいのは、診療時間、休診日、夜間や休日の対応、うさぎの診療経験、そして自宅からの移動時間の5点です。

年1〜2回の健康診断を同じ病院で受けておけば、いつもの体重や体格が記録として残り、急な受診のときに比較する材料になります。

移動そのものがうさぎの負担になるため、通いやすい距離かどうかも判断に入れてください。

キャリーに慣れさせておくことも、いざというときの負担を軽くします。

普段からキャリーを部屋に置いて中に牧草を入れておくと、こわい場所として記憶されにくくなります。

記録をつけておくと相談が早くなる

体調の相談で獣医師がまず知りたいのは、いつから、どのくらい変化しているかという情報です。

体重、食べた量、糞の状態を日付とともに残しておくと、口頭で説明するより正確に伝わります。

スマートフォンのメモに一行ずつ書き足すだけでも十分で、糞の状態は写真を撮っておくと変化が分かりやすくなります。

「昨日から食欲がない」と伝えるのと、「3日前から牧草の減りが半分になり、体重が1,150gから1,080gに落ちた」と伝えるのでは、判断できることが大きく変わります。

留守にするときのお世話はどうする?

キャリーのそばで待つうさぎ

旅行や出張、急な用事で家を空けるとき、うさぎのお世話をどうするかは飼い主にとって大きな悩みになります。

「水と牧草を多めに入れておけば大丈夫」と考えたくなりますが、うさぎの体のつくりと基準に照らすとそう単純ではありません。

うさぎは長時間ひとりにしない

飼養管理基準には、はっきりとこう書かれています。

群れで生活する動物のため、長時間一羽で過ごさせないこと

— 公益社団法人日本動物福祉協会「ウサギの飼養管理基準」

うさぎは単独で平気な動物だと思われがちですが、もともとは群れで暮らします。

「静かだから寂しさを感じない」わけではありません。

加えて、給餌給水が最低1日2回という基準を思い出してください。

家を空けるあいだ、この2回を誰が行うのかという問題が残ります。

夏場ならエアコンの管理も必要になり、停電や設定ミスに気づく人もいなくなります。

短時間の外出と泊まりで対応が変わる

同じ「留守」でも、時間の長さで必要な備えが変わります。

家を空ける時間考えること
数時間の外出牧草と水を十分に用意し、室温を保っておく
日帰り(朝出て夜戻る)出発前と帰宅後に給餌給水を行う。夏冬は空調をつけたまま
1泊以上誰かが世話に入る前提で計画する

1泊を超えるかどうかが、判断の分かれ目になります。

留守番できる日数の考え方や預け先の選び方は、それだけで幅のあるテーマです。

この記事ではお世話の手順を中心にしているので、詳しくは別の記事で扱います。

自宅で世話を頼むという選択肢

家を空けるときの預け先は、大きく2つに分かれます。

ひとつは施設に預ける方法、もうひとつは自宅に来てもらって世話を頼む方法です。

うさぎは環境の変化に弱く、移動そのものが負担になりやすい動物です。

住み慣れた部屋でお世話を受けられることは、環境の変化を小さくできる点で相性がよいといえます。

ペットシッターがどこまで対応するのかを知りたい方は、ペットシッターは何をする?仕事内容を徹底解説をご覧ください。

施設に預ける場合との違いは、ペットシッターとペットホテルどっち?違いと選び方を解説で比べています。

シッターに依頼するとき伝えておくこと

うさぎのお世話を人に頼むときは、いつもの手順をそのまま続けてもらうことが目的になるため、犬や猫より細かく共有しておきたい項目があります。

  • 牧草の種類と置き場所、1日に足す量
  • ペレットの製品名と1回分の量
  • 水の与え方(給水ボトルか皿か)と飲み口の位置
  • トイレの掃除の手順と替えの置き場所
  • 部屋んぽをさせるか、させる場合の範囲と危険な場所
  • 室温と湿度の設定、エアコンとヒーターの操作方法
  • 触られるのが苦手な部位、抱っこの可否
  • かかりつけの動物病院の名前・連絡先・診療時間
  • 直近の体重と、いつもの糞の状態

「うさぎのお世話に慣れているか」を事前に確かめておくことも大切です。

同じペットシッターでも、対応できる動物の種類は事業者ごとに違います。

依頼先を選ぶときの見方は、ペットシッターの選び方|失敗しない8つのポイントにまとめています。

料金の考え方はペットシッターの料金相場|選び方と注意点を解説をご確認ください。

うさぎのお世話ができるシッターを探す

ペットシッタープレミアムステージでは、うさぎのお世話に対応する店舗を種類別に探せます。

掲載店舗の一覧から対応内容を確認したうえで、気になる店舗があればそのまま各店舗へお問い合わせいただく流れになります。

料金や対応できる時間帯、対応エリアは店舗ごとに異なりますので、詳しい条件は店舗ごとにご確認ください。

依頼する前に準備しておくもの

依頼が決まったら、当日になって慌てないように前日までの準備を済ませておくと、世話をする人もうさぎも落ち着いて過ごせます。

牧草とペレット、トイレの砂やシーツは、留守にする日数より少し多めに用意して、置き場所が分かるようにまとめておいてください。

給水ボトルの予備があれば一緒に出しておくと、万一こぼれたり詰まったりしたときに交換してもらえます。

いつもの手順を紙に1枚書いて貼っておく方法も有効で、口頭で伝えた内容より確実に残り、複数回来てもらう場合にも同じ手順を再現できます。

かかりつけの動物病院の名前と連絡先、診療時間、そして緊急時に自分へ連絡がつく手段も、その紙に書き添えておくと安心です。

エアコンやヒーターの設定は、触ってよいのかどうかまで明記しておくと、暑さや寒さへの対応で迷わせずに済みます。

出発前に室温と湿度を確認し、留守中もその状態が保たれる設定にしてから家を出るようにしてください。

うさぎのお世話によくある質問

最後に、うさぎのお世話について飼い主さんからよく寄せられる質問をまとめます。

お世話が大変だと感じたときはどうする?

まず、毎日やることと週単位でよいことを切り分けてください。

毎日必要なのは、牧草と水の入れ替え、トイレの掃除、健康チェックの3つです。

ケージの丸洗いやブラッシングは週単位で足りるため、毎日やろうとしなくて構いません。

すべてを毎日やろうとして負担が増えているケースは少なくありません。

それでも回らないときは、家族と分担するか、外部の手を借りる方法もあります。

一人暮らしでもうさぎは飼える?

結論として飼っている方は多く、犬のように毎日の散歩が必要ないため、時間の面では取り組みやすい動物といえます。

一方で、家を空ける日の段取りをあらかじめ決めておく必要があります。

急な出張や入院が起きたときに誰に頼むのか、その相手を先に見つけておくと安心です。

夏場の空調も、外出中つけたままにする前提で電気代を見ておいてください。

うさぎの平均寿命はどのくらい?

飼養管理基準では、平均寿命は6〜7歳とされています。

飼育情報のなかには7〜12年と書かれているものもありますが、これは長生きした例を含んだ数字です。

近年は10歳を超えるうさぎも増えており、専門病院では13歳の例やギネス記録の17歳が紹介されています。

平均としては6〜7歳、条件が整えばそれ以上と捉えるのが実態に近いといえます。

毎日のお世話と年1〜2回の健康診断が、この差を生む部分です。

毎日のお世話にかかる費用はどのくらい?

毎月かかるのは、牧草とペレット、トイレの砂やシーツ、床材といった消耗品の費用が中心です。

飼育情報では月に5,000〜8,000円程度を見込む例が紹介されていますが、牧草の等級やペレットの製品、うさぎの体格によって幅が出ます。

これに加えて、夏と冬の空調にかかる電気代、年1〜2回の健康診断の費用、爪切りを病院や専門店に頼む場合の費用が乗ります。

急な通院に備えて、月々の消耗品費とは別に予備の費用を見ておくと、受診をためらわずに済みます。

ペットの保険に入る選択肢もありますが、うさぎを対象にしている商品は犬猫より限られるため、加入を検討するなら条件を先に確認してください。

旅行のときはどうすればいい?

1泊以上家を空けるなら、誰かが世話に入る前提で予定を組んでください。

給餌給水が最低1日2回必要で、夏冬は空調の管理も欠かせないため、無人のまま数日置くという選択は現実的ではありません。

家族や近くに住む知人に頼めるなら、この記事の「シッターに依頼するとき伝えておくこと」で挙げた項目をそのまま渡すと、伝え漏れが減ります。

頼める相手がいない場合は、自宅に来てもらう方法と施設に預ける方法を比べて、うさぎの性格と移動の負担から選ぶことになります。

出発前には、いつもより牧草を多めに用意し、消耗品の置き場所を分かるようにしておくと、世話をする人が迷いません。

年齢によってお世話の内容は変わる?

何歳からという明確な線引きはなく、年齢よりも様子の変化で判断するほうが確実です。

飼養管理基準には、肥満などで体を曲げられなくなると盲腸糞を食べられなくなり問題になる、という記述があります。

同じく被毛の手入れや爪切りが必要だとも書かれており、自分で毛づくろいをする力が落ちてきたら、ブラッシングの頻度を上げる必要が出てきます。

お尻のまわりが汚れやすくなるのもこの変化と関係するため、毎日の確認がより大切になります。

段差の上り下りも負担になるため、ケージのなかを平らに組み替えたり、床材を厚めにしたりする工夫が有効です。

食べる力が落ちてきたときは、牧草の種類を柔らかいものに変えるなどの調整が必要になるため、健康診断のタイミングで相談してみてください。

まとめ

うさぎのお世話のまとめ

うさぎのお世話でやることを、頻度ごとに振り返ります。

毎日やることは、牧草の入れ替え、水の交換と飲み口の確認、トイレの掃除、健康チェック、そして部屋での運動の5つで、朝と夜の2回に分けて合計20〜30分が目安になります。

このうち給餌給水を最低1日2回行うという点は、飼養管理基準に示された基準にあたります。

週1回以上やることは前歯と爪のチェック、ケージの水洗い、体重の測定で、爪を切る頻度は1〜2か月に1回で足りることが多いものの、見る頻度は週1回以上という点を押さえてください。

環境として保ちたいのは温度が約19〜26℃、湿度は50%前後で、湿度に触れている情報は少ないため梅雨の時期は特に意識してみてください。

やってはいけないことも、飼養管理基準にはっきり示されています。

人間の食べ物を与えない、ホウレンソウやイモ類などを与えない、犬用の駆除薬を使わない、抱っこを無理に続けない、という4つは押さえておきたい内容です。

そして家を空けるときは、1泊を超えるなら誰かが世話に入る前提で計画してください。

うさぎは長時間ひとりで過ごさせない動物だと基準に書かれており、給餌給水も1日2回必要になるため、無人のまま数日置く選択は現実的ではありません。

住み慣れた部屋でお世話を続けられる方法を探すなら、うさぎのお世話ができるペットシッターから対応している店舗を確認してみてください。

お世話は慣れてしまえば毎日の短い習慣になり、その積み重ねが、うさぎと長く一緒に過ごすための土台になります。

気になる様子が見えたときは、ためらわずかかりつけの動物病院に相談してください。

この記事を書いた人

佐藤弘幸

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佐藤弘幸

アイノス本部代表。日本最大手のペットシッターフランチャイズの最高責任者の経験を経て、
ペットシッターに関する記事執筆を担当。
自身も柴犬やキンクマと暮らした経験から、飼い主目線での情報発信を心がけています。
保有資格:ペットシッター士