犬はもともと群れで暮らす動物であり、ひとりで過ごすことが得意ではない子も多くいます。とはいえ、年齢や体調に合った時間の目安を知り、準備とトレーニングを重ねることで、落ち着いて留守番ができるようになるケースは少なくありません。
この記事では、犬の留守番が何時間まで可能なのかという目安から、留守番中に起こりやすいトラブル、安心できる環境の整え方、そして無理なく慣らすためのトレーニング方法まで、幅広く解説します。どうしても長時間の留守番が避けられないときの対処法にも触れていますので、ぜひ最後まで参考にしてください。
目次
犬の留守番は何時間まで?年齢・状況別の目安
犬がひとりで安全に過ごせる時間は、年齢や健康状態、留守番の経験値によって大きく変わります。同じ犬種であっても、性格や普段の生活リズムによって無理のない時間には差があるため、あくまで目安として捉えることが大切です。
まずは、犬のライフステージごとに、留守番時間のおおよその目安を整理してみましょう。
| 犬の状態 | 留守番時間の目安 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 成犬(トレーニング済み) | 8時間程度 | 12時間を超える留守番は避ける |
| 子犬(生後半年まで) | 1時間程度(月齢が上がるごとに延長) | 排せつと食事の間隔が短い |
| シニア犬 | 4〜5時間程度 | 体調の変化に注意する |
| 持病がある・ケガの治療中 | できる限り最小限に | 容体の変化に配慮する |
※上記はあくまで一般的な目安です。愛犬の性格や体調に合わせて調整し、不安がある場合はかかりつけの獣医師に相談しましょう。
この表からもわかるように、留守番できる時間は一律ではなく、愛犬の年齢や体調に合わせて調整する必要があります。以下で、それぞれの状況について詳しく見ていきましょう。
成犬|トレーニング済みなら8時間程度が目安
しつけやトレーニングを受け、留守番に慣れている成犬であれば、8時間程度の留守番が目安とされています。普段から落ち着いて過ごせる犬であれば、飼い主さんの勤務時間中も落ち着いて待っていられるケースが多いでしょう。
ただし、排せつを我慢できる時間には限界があります。そのため、12時間を超えるような長時間の留守番は、できるだけ避けたほうが安心です。
また、この時間はあくまで一般的な目安にすぎません。犬種や性格、普段の生活リズムによっても適正な時間は変わってくるため、愛犬の様子を見ながら少しずつ調整していくことが望ましいでしょう。
子犬|生後半年までは長時間の留守番を避ける
生後半年を迎えるまでの子犬には、長時間の留守番はできるだけ避けましょう。子犬は消化機能が未発達なため、ごはんを1日に複数回、少量ずつ与える必要があるからです。
さらに、トイレの間隔も短く、生後3ヶ月ごろまでは数時間おきに排せつすることも珍しくありません。そのため、生後半年未満の子犬を留守番させる場合は、1時間程度を目安に、できるだけ短時間にとどめることが望ましいでしょう。特に生後3ヶ月に満たない時期は、この目安よりもさらに短くすることが望ましく、月齢が上がり体力やトイレの間隔が安定してくるにつれて、少しずつ時間を延ばしていくのが基本的な考え方です。
もしそれ以上の時間、家を空ける必要がある場合は、無理に自宅で待たせるのではなく、ペットシッターやペットホテルへの依頼も選択肢に入れてみてください。留守番のトレーニングを始めるタイミングとしては、生後3ヶ月を過ぎたころから、数分単位で少しずつ慣らしていくのが理想的です。
シニア犬|体調の変化に配慮して短めに
シニア犬になると、若いころに比べて体力が落ち、トイレの回数が増えたり、不安を感じやすくなったりする傾向があります。そのため、留守番の時間は4〜5時間程度を目安に、できるだけ短めに設定するとよいでしょう。
持病がある場合や、体調が不安定な時期には、留守番中に体調が変化するリスクも考えられます。足腰が弱くなり、自力での移動や排せつが難しくなっている高齢の犬も少なくありません。
長時間の外出がどうしても必要な場合は、ペットシッターに自宅でのお世話を依頼したり、動物病院が併設されたペットホテルに預けたりといった方法も選択肢の一つです。家族や信頼できる知人に、様子を見に来てもらう体制を整えておくのもよいでしょう。
持病がある・ケガの治療中|留守番は最小限にする
持病がある犬やケガの治療中の犬の留守番は、程度にもよりますが、できる限り避けたほうが安心です。見た目には元気そうに見えても、留守番中に容体が変化する可能性は否定できません。
薬の服用が必要な場合や、傷口のケアが必要な場合には、時間通りに対応できないことが治療の妨げになることもあります。どうしても留守番が避けられない状況では、かかりつけの動物病院に相談し、入院や預かりといった選択肢を検討することをおすすめします。医療的なケアが必要な場合は、動物病院が併設されたペットホテルが適している場合もあります。
ペットシッターに依頼する場合、薬の対応については事業者ごとに対応範囲が異なります。内服薬や点眼薬についても対応の可否は事業者によって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。また、注射や点滴など獣医療に関わる行為は、愛玩動物看護師や獣医師が行う業務に該当する場合があります。
愛犬の安全を第一に考え、無理をさせない判断を心がけましょう。
犬の留守番が長いとどうなる?起こりがちなトラブル
留守番の時間が長くなればなるほど、飼い主さんの目が届かない状況で、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。事前にどのようなリスクがあるのかを知っておくことで、対策も立てやすくなるでしょう。
ここでは、犬の留守番が長時間に及んだ際に起こりがちな代表的なトラブルを紹介します。
寂しさからくる分離不安症
分離不安症とは、飼い主さんと離れることに対して強い不安を感じ、さまざまな問題行動が見られる状態を指します。単なる「寂しがり」とは異なり、犬の心身に大きな負担がかかることもあります。
留守番の時間が長くなるほど起こりやすくなる傾向があるため、日ごろから愛犬の様子をよく観察しておくことが大切です。
分離不安症の主な症状
分離不安症の傾向がある犬には、次のような様子が見られることがあります。
- 飼い主さんが外出の準備を始めると、そわそわと落ち着かなくなる
- 留守番中に吠え続ける、遠吠えをする
- 家具や壁、扉などを引っかいたり、かじったりする
- 赤くなるほど自分の脚を舐め続ける
- 下痢や嘔吐を繰り返す
- 決まった場所以外で排せつしてしまう
これらの行動は、犬からのSOSサインである可能性があります。当てはまる様子が見られたら、放置せずに対応を検討することが大切です。
分離不安症の原因と対策
分離不安症のはっきりとした原因は、まだ完全には解明されていません。ただし、以下のような要因が関係していると考えられています。
- 子犬のころに長時間の留守番を経験した
- 母犬や兄弟犬と早い時期に離された
- 引っ越しや家族構成の変化など、生活環境が大きく変わった
- 留守番中に雷や地震、停電などの恐怖体験をした
- 加齢による視力や聴力の低下で不安を感じやすくなった
こうした背景を踏まえると、分離不安症の予防には、子犬のころからの段階的な慣らしが大切であることがわかります。すでに症状が見られる場合は、自己判断で対応せず、早めに獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
トレーニングによって改善が見られるケースもあれば、状態によっては獣医師の判断で治療が検討される場合もあるため、専門家に相談することが解決への近道になるでしょう。
いたずら・家具の破壊・無駄吠え
飼い主さんがいるときは大人しくしている犬でも、留守番になるといたずらをしてしまうケースは少なくありません。退屈やストレスが引き金となり、家具の脚をかじったり、クッションを引き裂いたり、ゴミ箱を漁ったりといった行動につながることがあります。
普段はほとんど吠えない犬であっても、飼い主さんがいなくなって時間が経つうちに、寂しさから吠え続けてしまうこともあるでしょう。無駄吠えが続くと、近隣トラブルに発展してしまう可能性もあるため、軽視できない問題です。
こうした行動の背景には、退屈さやエネルギーの持て余しが関係していることが多いため、後述する知育おもちゃの活用や、外出前の運動が対策の一つとなります。
誤飲・感電などの思わぬ事故
犬は好奇心旺盛な動物であり、床に落ちているものを口に入れてしまうことがあります。小さなアクセサリーや薬、輪ゴム、子どものおもちゃなどを誤って飲み込んでしまうと、窒息や中毒を引き起こす危険性があるため、注意が必要です。
家具や壁を破壊した際に生じた木片やプラスチックの破片を、そのまま飲み込んでしまう事故も報告されています。また、電気コードをかじってしまい、感電のリスクにさらされるケースも考えられるでしょう。
観葉植物の中には、犬にとって有毒なものも存在するため、留守番スペースに置く植物の種類にも配慮が必要です。出かける前には、床や手の届く範囲に危険なものがないか、確認する習慣をつけましょう。
熱中症や体調の変化
特に夏場や冬場は、室内の温度管理がとても重要なポイントとなります。エアコンの設定を誤ったり、故障や停電が起きたりすると、室内が危険な温度になり、熱中症や低体温症を引き起こすおそれがあります。
持病を抱えている犬や、体力の落ちたシニア犬の場合は、留守番中に体調が変化するリスクも考慮しなければなりません。飼い主さんが不在の間は、異変に気付くのが遅れてしまう可能性もあります。
夏場はエアコンをつけたまま外出することはもちろん、停電時に備えてクールマットを併用するなど、複数の対策を講じておくと安心です。
犬が安心して留守番できる環境の作り方
愛犬が留守番中も安全かつ快適に過ごせるよう、家の中の環境をあらかじめ整えておくことは、飼い主さんの大切な役割です。少しの工夫を積み重ねるだけで、多くのリスクを減らせます。
ここでは、留守番前に見直しておきたい環境づくりのポイントを紹介します。
安全なスペース(ケージ・サークル)を確保する
留守番中は、家全体を自由に行動させるのではなく、ケージやサークル、あるいは決められた一部屋など、犬が安全に過ごせる範囲をあらかじめ決めておくことが大切です。行動範囲を制限することで、誤飲やいたずらのリスクを減らせるだけでなく、犬自身にとっても「ここが自分の安心できる場所」という感覚を育てることにつながります。
犬はもともと、狭く囲われた穴ぐらのような空間を好む習性があるといわれています。そのため、適切な広さのケージやサークルは、窮屈な檻ではなく、落ち着ける空間として機能しやすいのです。
ケージ内には、トイレと飲み水のスペースを確保できるよう、体のサイズに見合ったものを選びましょう。ジャンプして脱走してしまう犬もいるため、必要に応じて屋根付きのタイプを検討するのもよいでしょう。
快適な室温・湿度を保つ
犬は人間よりも暑さや寒さに対してデリケートな動物です。一般的には、室温は20〜25℃前後、湿度は40〜60%程度が目安とされています。
季節によっても適した室温は変わり、夏場はやや高めの25℃前後、冬場はやや低めの20℃前後を目安にするとよいでしょう。季節や犬種、被毛の長さによっても快適と感じる温度には個体差があるため、普段の様子を見ながら微調整していくことが大切です。エアコンを使用する際は、直射日光がケージに当たらない場所にケージを置くなど、風向きや位置にも配慮しましょう。
万が一の停電に備えて、夏場はクールマットや保冷剤、冬場は暖かい毛布や湯たんぽなどを併用しておくと、さらに安心です。温湿度計を設置し、外出先からスマートフォンで確認できるようにしておくのも一つの方法です。
トイレと新鮮な水を用意する
留守番スペースには、清潔なトイレを設置しておきましょう。普段から使い慣れているトイレトレーを置いてあげることで、犬も違和感なく排せつしやすくなります。
水分補給についても、いつでも新鮮な水が飲めるよう、給水器を用意しておくことが欠かせません。留守番中に容器が倒れてしまうと水が飲めなくなってしまうため、倒れにくいタイプの給水器を選ぶと安心です。
長時間の留守番になる場合は、複数の場所に水を置いておくと、万が一こぼれてしまった際のリスク分散にもなります。
誤飲・事故につながる危険物を片付ける
出かける前には、犬の行動範囲に誤飲や事故につながりそうなものがないか、もう一度確認する習慣をつけることが大切です。薬や洗剤といった化学製品はもちろん、小さなアクセサリーや輪ゴム、電気コード、犬にとって有毒な観葉植物などは、手の届かない場所へ片付けておきましょう。
以下のようなチェックリストを活用すると、確認漏れを防ぎやすくなります。
- 使用していない家電製品のコンセントは抜いてあるか
- 薬や洗剤は犬の届かない棚にしまってあるか
- 小物やアクセサリー類が床に落ちていないか
- コード類はカバーなどで保護されているか
- ゴミ箱は蓋付き、または別室に移動してあるか
外出のたびに確認することを習慣化することで、思わぬ事故を防ぎやすくなるでしょう。
犬の留守番トレーニング4ステップ
犬に「留守番は怖くないもの」「飼い主さんは必ず帰ってくる」と理解してもらうためには、段階的なトレーニングが大切です。焦らず、愛犬自身のペースに合わせて、少しずつ進めていくことが成功の鍵となります。
ここでは、無理なく実践できる4つのステップを紹介します。
ステップ1|ハウスを安心できる場所にする
まず取り組みたいのが、留守番の拠点となるハウス(ケージやクレート)を、「罰を受ける場所」ではなく「安心できる自分だけの部屋」だと認識してもらうことです。おやつやお気に入りのおもちゃを使ってハウスへ誘導し、中に入ったらしっかりと褒めてあげましょう。
この練習を根気強く繰り返すことで、犬は次第に自分から進んでハウスに入るようになっていきます。ごはんをハウスの中であげるようにするのも、ポジティブな印象を結びつけるうえで効果的な方法です。
ステップ2|姿が見えなくても平気な状態に慣らす
次のステップでは、飼い主さんが同じ家の中にいながらも、犬の視界から一時的に姿を消す練習を行います。例えば、犬をリビングに残したまま、隣の部屋へ数秒間だけ移動し、すぐに戻ってくるという流れです。
犬が落ち着いた様子でいられたら、大げさにならない程度に褒めてあげましょう。この練習を繰り返しながら少しずつ時間を延ばしていくことで、「姿が見えなくなっても、またすぐに会える」という安心感を育てていくことができます。
ステップ3|数分間の外出から始める
家の中でひとりになることに慣れてきたら、実際に家の外へ出てみる練習に進みます。ゴミ出しや郵便物の受け取りなど、ほんの1〜2分程度の短い外出から始めるとよいでしょう。
出かけるときも、帰ってきたときも、あえて大げさに声をかけず、普段通りの態度で振る舞うのがポイントです。特別な挨拶をしないことで、外出そのものを「日常的な出来事」として犬に印象づけることができます。
ステップ4|徐々に留守番の時間を延ばす
短時間の外出に慣れてきたら、5分、10分、30分というように、少しずつ留守番の時間を延ばしていきます。この段階で焦りは禁物です。
もし愛犬が不安そうな様子を見せた場合は、無理をせず、一つ前のステップに戻りましょう。根気強くトレーニングを続けることで、少しずつ長い時間の留守番にも慣れていきます。
留守番の不安を和らげる3つのコツ
トレーニングと並行して、日々の暮らしの中でちょっとした工夫を取り入れるだけでも、犬の留守番に対する不安を和らげやすくなります。ここでは、今日からすぐに実践できる3つのコツを紹介します。
出かける前に運動でエネルギーを発散させる
留守番の前には、散歩やボール遊びなどで体をしっかり動かし、適度に疲れさせてあげることが効果的です。エネルギーを十分に発散させることで、犬は留守番中にリラックスしやすくなり、眠って過ごす時間が増えることもあります。
飼い主さんとの楽しい触れ合いの時間そのものが、犬の心を満たす役割も果たしてくれるでしょう。特に活発な犬種の場合、運動不足がストレスや問題行動の引き金になりやすいため、意識的に取り入れたい習慣です。
知育おもちゃで夢中にさせる
犬がひとりの時間でも退屈しないよう、留守番専用の知育おもちゃを用意しておくのもおすすめです。中にフードやおやつを隠せるタイプのおもちゃは、犬が夢中になって取り組みやすく、飼い主さんがいない寂しさを紛らわす効果が期待できます。
ただし、留守番のときだけおもちゃを与えていると、「おもちゃ=ひとりにされる合図」と学習してしまうこともあります。そのため、普段からも同じおもちゃで遊ぶ機会をつくっておくとよいでしょう。
壊れにくく、誤飲の心配が少ない安全な素材のものを選ぶことも忘れないでください。
「行ってきます」はあっさり済ませる
愛犬を残して出かけることに、心苦しさを感じる飼い主さんは多いものです。しかし、「ごめんね」「いい子にしていてね」などと過度に声をかけたり、大げさに撫でたりする行動は、逆効果になることがあります。
飼い主さんの特別な態度が、犬に「これから何か大変なことが起こるのかもしれない」という不安を与えてしまうことがあるからです。外出時は「じゃあね」と軽く声をかける程度にとどめ、さりげなく家を出るように心がけましょう。
同様に、帰宅した際も興奮気味に迎え入れるのではなく、落ち着いたトーンで接することで、留守番の前後を特別なイベントにしないことが大切です。
長時間の留守番が避けられないときはペットシッターという選択肢も
出張や冠婚葬祭、体調不良など、どうしても長時間の外出が避けられない場面は誰にでも訪れるものです。そうしたときの選択肢の一つが、ペットシッターというサービスです。
ペットシッターとは?ペットホテルとの違い
ペットシッターとは、飼い主さんに代わって自宅を訪問し、ペットのお世話を行うサービスのことです。ごはんやトイレのお世話、散歩、遊び相手など、普段飼い主さんが行っているお世話を、自宅というなじみのある環境の中で依頼できるのが特徴です。
一方、ペットホテルは、犬を施設まで連れていき、預ける形のサービスとなります。どちらにもメリット・デメリットがありますが、移動によるストレスを避けたい場合や、環境の変化が苦手な犬の場合は、ペットシッターが適している場合があります。
犬の留守番にペットシッターを利用するメリット
ここでは、長時間の留守番が避けられないときに、ペットシッターを利用するメリットを紹介します。
住み慣れた自宅でいつも通り過ごせる
ペットシッターを利用するメリットの一つは、犬が普段と同じ環境で過ごせるという点にあります。知らない場所へ移動する必要がないため、環境の変化によるストレスを抑えやすいでしょう。
見慣れた匂いや音、いつものベッドがある空間で過ごせることは、警戒心の強い犬や高齢の犬にとって、負担を抑えやすい環境といえます。
ごはん・トイレ・散歩のお世話を依頼できる
ペットシッターには、ごはんやトイレのお世話に加えて、散歩を依頼できる場合もあります。普段の生活リズムに合わせたお世話を依頼しやすい点は、ペットシッターならではの特徴です。
ただし、対応できるお世話の内容や範囲は事業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
体調の変化に気付きやすい
ペットのお世話に慣れたシッターであれば、食欲や元気の有無、便の状態など、普段との違いに気付きやすい場合があります。
体調の変化があった際の飼い主さんへの連絡方法や、動物病院への相談・通院の付き添いへの対応可否は事業者によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
分離不安の傾向がある犬のストレスを抑えやすい
分離不安の傾向がある犬にとって、飼い主さん以外の人が訪れてお世話をしてくれることは、ひとりで過ごす時間を短くすることにつながります。完全にひとりで長時間を過ごすよりも、途中でシッターが訪問することで、精神的な負担を和らげやすくなるでしょう。
継続して同じシッターに依頼することで、犬とシッターの間に信頼関係が築かれていくケースもあります。担当シッターを指定できるかどうかは事業者によって異なるため、気になる場合は事前に確認しておきましょう。
信頼できるペットシッターの選び方
ペットシッターを選ぶ際には、以下のようなポイントを確認しておくと安心です。
- 第一種動物取扱業(保管)の登録状況(登録番号)
- 担当するシッター自身の資格や経験
- 訪問時の様子を報告してくれる仕組みがあるか
- 損害賠償責任保険への加入状況と補償内容
- 事前の顔合わせ(事前打ち合わせ)に対応しているか
- 口コミや実績、低評価の口コミへの対応
営利目的でペットシッター業を行う場合は、原則として第一種動物取扱業(保管)の登録が必要です。登録番号は事前に確認しておくことをおすすめします。
また、保険に加入している事業者であっても、すべてのトラブルが補償されるわけではありません。補償の対象となるかどうかは、シッター側の法的賠償責任の有無や、加入保険の契約内容によって異なります。預かり中に事故やトラブルが発生した場合の補償内容や、どのようなケースで保険が適用されるのかを確認しておきましょう。
契約前に一度シッターと顔合わせをしておくことで、愛犬との相性や、シッターの対応を直接確認できます。口コミや評判は目安として参考にしつつ、実際に話を聞いて信頼できると感じられるかどうかを大切にしましょう。
ペットシッター利用の流れと料金の目安
一般的なペットシッター利用の流れは、次のようになります。
- サービスへの問い合わせ・相談
- 事前打ち合わせ(カウンセリング)
- 利用日時の予約・契約
- 訪問当日のお世話(ごはん・トイレ・散歩など)
- お世話後の報告(写真や連絡ノートなど)
※流れや事前打ち合わせの有無・内容は事業者によって異なります。
料金は、訪問1回あたり2,500円〜6,000円程度が目安とされています。ただし、事業者や訪問時間、依頼内容によって幅があり、提供内容によってはこれを上回るケースもあります。同じ「1回の訪問」であっても、滞在時間やお世話の内容(ごはんのみか、散歩やケアまで含むか)によって金額は変わってくるため、契約前に見積もりを取り、料金体系を具体的に確認しておくことが大切です。複数回の利用を予定している場合は、回数券やプランによる割引の有無もあわせてチェックしておくとよいでしょう。
あわせて使いたい見守りグッズ
ペットシッターの利用と組み合わせることで、さらに安心感を高められる便利グッズも紹介します。
外出先から確認できるペットカメラ
ペットカメラを設置しておけば、外出先からスマートフォンでリアルタイムに愛犬の様子を確認できます。ちゃんと眠れているか、いたずらをしていないかといった様子をチェックできるだけでも、飼い主さんの安心感は大きく変わってくるでしょう。
商品によっては、カメラを通して声をかけたり、おやつを出したりできるタイプもあります。
決まった時間にごはんが出るオートフィーダー
留守番の時間が食事のタイミングにかかる場合は、設定した時刻に自動でフードが出てくるオートフィーダー(自動給餌器)が便利です。犬がお腹を空かせたまま長時間待つことを防げるほか、一度に大量のフードを置いておくことによる食べ過ぎのリスクも抑えられます。
ペットシッターの訪問とオートフィーダーを組み合わせることで、より安心できる見守り体制を整えやすくなるでしょう。
信頼できるペットシッターを探すなら「ペットシッタープレミアムステージ」
とはいえ、「結局どこに頼めば安心なのか、自分では判断しきれない」と感じる方も多いのではないでしょうか。 そんなときに活用したいのが、厳選された店舗のみを掲載するペットシッター検索サイト「ペットシッタープレミアムステージ」です。
このサイトに掲載されているのは、独自の厳しい基準をクリアした店舗のみです。 具体的には、次のような基準を満たしたシッターだけが紹介されています。
- 動物取扱業に登録した正規の事業者であること
- 指定のペットシッター賠償責任保険に加入していること
- ペットにストレスをかけないお世話の技術を学んでいること
- 暮らしとペットを守る安心情報を共有していること
この記事で解説してきた「動物取扱業の登録確認」「保険加入の確認」といった信頼できる業者選びのポイントを、あらかじめクリアした店舗だけが並んでいるため、一つひとつ自分で確認する手間を省けるのが大きなメリットです。
さらに、盗難対策の観点でも安心できる工夫がされています。 預かった鍵は専用のセーフティーボックスで厳重に管理され、持ち出しの際には紛失防止タグが装着されるなど、鍵の管理体制が明確に定められています。 また、シッティング中は事前に約束した範囲以外には立ち入らないというルールも徹底されており、プライベート空間への不安にも配慮されています。
犬や猫はもちろん、うさぎや鳥、ハムスター、爬虫類といった幅広いペットに対応しており、旅行・入院・冠婚葬祭・出張など、さまざまな利用シーンに合わせてシッターを探すことができます。 気になる方は、まず自分のエリアで対応しているシッターがいるか、検索してみるとよいでしょう。
まとめ
犬に留守番をさせることは、多くの飼い主さんにとって避けて通れないものです。しかし、年齢や体調に合った時間の目安を知り、事前の準備と計画的なトレーニングを重ねることで、その不安やリスクは減らしていけるでしょう。
成犬であれば8時間程度、子犬やシニア犬であればさらに短い時間を目安にしながら、愛犬の性格や普段の様子に合わせて調整していくことが大切です。安全な環境を整え、少しずつひとりの時間に慣れさせてあげることが、愛犬との信頼関係をより深めることにもつながります。
どうしても長時間の留守番が避けられない場合は、ペットシッターやペットホテルの利用も選択肢の一つです。ペットシッターとペットホテルには、それぞれ異なるメリットがあります。大切なのは「どちらが優れているか」ではなく、愛犬の性格や健康状態、留守番の時間、飼い主さんの希望に合わせて最適なサービスを選ぶことです。事前にしっかり比較・相談したうえで、安心して任せられる事業者を選びましょう。
長時間の留守番に不安が残る方や、外出の予定が多い方は、ペットシッターの利用を検討してみるのも一つの方法です。とはいえ、「動物取扱業の登録状況」や「損害賠償責任保険への加入状況」などを一つひとつ確認するのは、時間も手間もかかります。
ペットシッタープレミアムステージでは、掲載基準を満たした店舗を紹介しています。「愛犬に無理な留守番をさせたくない」という方は、一度サービス内容を確認してみてください。






